フクロウ学園

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中学2年 社会 歴史

戦国時代

 応仁の乱によって、室町幕府の力が衰退する中、将軍の権力は京都を中心とするわずかな地方を支配するだけになります。
将軍が近隣の大名へ頼るようになり、幕府に支えられてきた貴族・公家・寺社の権力も衰えていきます。
天皇や貴族・寺社などの領地は各地の武士に奪われ、実力のあるものが、上の身分の者の地位を奪う下剋上(げこくじょう)の時代になりました。
各地の守護大名の地位を奪って実権を握る戦国大名が登場し、日本は内戦状態になります。
戦国大名は領地拡大・天下統一を目指します。
 戦国大名は、領地内の元の荘園領主たちを家臣にして、その領主たちがもっていた土地を大名のものとしました。
その土地の米の収穫量を計算して、与えた土地の収穫量に応じた地位と軍役を与えました。
与えた土地のことを知行(ちぎょう)、その土地の収穫量のことを石高(こくだか)といいます。
合戦の功績に応じて知行を替えたり、新しく与えたりしました。
 こうして強力な軍隊をつくり、交通の便の良い平地に城を築いて、家臣を統制するために城の近くに家臣を集め、さらに商工業者を集めて城下町(じょうかまち)をつくりました。
また、各大名それぞれ独自の法律をつくりました。これを分国法(ぶんこくほう)といいます。
さらに、大規模な治水・灌漑(かんがい)工事を行い、農業を盛んにし、鉱山を開発し、交通を整え、多くの市をたてるなどして商工業を保護して、領地を富ませ他の大名と戦う力を蓄えました。