フクロウ学園

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中学2年 社会 歴史

1882年 日本銀行創設

 日本銀行は、日本銀行条例に基づいて設立され、発券銀行、銀行の銀行、政府の銀行(国庫金の取り扱い)、金融政策をする日本の中央銀行です。
※ 発券銀行は、
※ 金融政策は、中央銀行が、基準割引率および基準貸付利率(公定歩合)操作・公開市場操作・預金準備率操作などの手段によって、物価の安定や景気の調整をする政策です。
 1872年 政府は国立銀行条例を出して、国立銀行を設立します。
国立銀行は、政府発行の不換紙幣の整理と殖産興業のための資金の供給を目的に設立された銀行です。
銀行券の発行権を有し、兌換銀行券(だかんぎんこうけん)の発行を許しました。
兌換銀行券は、国立銀行が兌換銀行券を持ってきた人に、いつでも券面金額だけの正貨と引き換えることを約束した銀行券のことです。
現在は廃止しています。
 1882年10月10日 大蔵卿松方正義(まつかたまさよし)は、不換紙幣を整理し、物価の上昇(インフレーション)を止め、貨幣信用制度の確立を急ぐため、日本銀行を設立します。
国立銀行は1899年までに普通銀行に変わりました。
 1888年 保証準備屈伸制限法の採用します。
 1890年 恐慌により担保品付手形割引制度を始めます。
 1894年の日清戦争後、巨額の政府貸上げを行いました。
 1920年 大規模な産業への救済融資が行われました。
 1930年以降 国債の引受と市中売却操作を行いました。
 1942年2月 日本銀行法が改正されました。
 この日本銀行法は、「国家経済総力ノ適切ナル発揮ヲ図ル為国家ノ政策ニ即シ通貨ノ調節、金融ノ調整及信用制度ノ保持ニ任ズルヲ以テ目的トス」と定めるなど、戦時色の濃い内容となりました。
また、都市銀行が預金額より貸出額が上回っている場合に、都市銀行へ融資するようになりました。
さらに、銀行券発行限度額が大蔵大臣に委ねられたため、通貨の増発は続いて物価の上昇が進みました。
 第二次世界大戦後、数回にわたって改正されます。
 1949年6月 最高意思決定機関として政策委員会を設置することが定められました。

 1997年6月 「独立性」と「透明性」という理念の下に、日本銀行法は全面改正されます。
 1998年6月 日本銀行法は施行されました。
 日本銀行法では、日本銀行の目的を、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと」および「銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資すること」と規定しています。