中学2年 社会 歴史
1633年 奉書船以外の海外渡航禁止(寛永十年の鎖国令)
奉書船以外の海外渡航禁止(寛永十年の鎖国令)は、キリスト教禁止を徹底して、貿易を統制する策として、日本人の渡航を奉書船に限りました。
奉書船とは、老中が長崎奉行に渡航許可の奉書を出した船のことです。
戦国時代から将軍や大名の朱印を押した朱印状がないと海外渡航や貿易ができませんでした。
このことを朱印船貿易といいます。
徳川家康は、朱印状によって幕府が許可した貿易船であることを証明すると共に、渡航先の政庁に知らせて許可を受けていました。
キリスト教の布教禁止の徹底と、当時海外で多発していたいざこざへの対応するために、日本人の海外渡航を制限する必要がありました。
そこで、朱印状だけでなく、老中の出す奉書を持つ者だけに、海外渡航を許可しました。