フクロウ学園

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中学2年 社会 歴史

1590年 豊臣秀吉が天下を統一する

 島津氏を討ち、九州を支配下にした豊臣秀吉は服従の誓いに反した北条氏小田原城を遠巻きに攻めて滅ぼします。
そのときに東北の大名である伊達政宗が小田原城を見下ろす秀吉の本陣に来て、恭順(きょうじゅん)(つつしみ従うこと)を誓ったので、そのまま福島会津まで進軍し奥羽を平定しました。
徳川家康を大阪から距離がある江戸(東京)へ領地を移し、蒲生氏郷(がもううじさと)を会津に移動させて全国統一を達成しました。
 豊臣秀吉は220万石の領地を直接支配し、特に、大阪・京都・堺などの経済的に重要な都市は直接支配しました。
 1582年から行っている検地や1588年の刀狩(かたながり)に続き、全国の金山・銀山を直接支配して貨幣を鋳造し、金貨・銀貨を統一しました。
 秀吉は織田信長と同じくキリスト教をはじめは保護していましたが、九州を平定した時に長崎がイエズス会に寄付していたことを知って、日本は「神国」であるとして宣教師(せんきょうし)(キリスト教を布教する者)の国外追放を命じました。
 また、貿易は長崎を直接支配して行いました。
 キリスト教の布教がスペイン・ポルトガルの侵略と結びついていたので危険だと判断したためです。