フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

旧石器(きゅうせっき)中石器(ちゅうせっき)新石器(しんせっき)時代

 歴史上の出来事を現在から○○年前というように表すだけでは不便です。
そこで何かに着目して時代に分ける方法を歴史ではとります。
ここでは、考古学で使われている石器や道具による時代わけを説明します。
 【旧石器時代】
  約400万年前から約5万年前、人類は一部の地域を除いて、石を打ち欠いただけの打製石器(だせいせっき)を使って、狩りや木の実を採集(さいしゅう)して生活していた時代を旧石器時代といいます。
また、土器を使っていない時代でもあるので先土器時代ともいいます。
  【注意】
   縄文時代(じょうもんじだい)や弥生時代(やよいじだい)など、人々の生活やその時代にちなんだ発掘された場所の名前などを元に時代分けをしています。
  例えば、縄文時代は石器の時代分けによると旧石器時代の範囲に入ります。
   縄文時代と旧石器時代とは時代を区切る基準が違うため、重なる年代があることを承知しておいてください。
 【中石器時代】
   約5万年前〜1万年前人類が新人に進化して、弓矢を発明し、石や骨を細かく打ち欠いて、(やじり)(やり)(もり)釣針(つりばり)などの細石器(さいせっき)骨角器(こっかくき)を使って、狩猟をおこなっていた時代を中石器時代といいます。
 【新石器時代】
   約1万年前〜約5000年前、人類の脳は現代人と変わらなくなり、氷河期も終わって気温が上がり、木の実や動植物が増えました。
人々は木の実の採集や漁をしたり、弓矢を使って狩りをしました。
 人類が農耕(のうこう)牧畜(ぼくちく)を行い、食糧などを生産して生活するようになると、打製石器を磨いて鋭い刃などをもつ磨製石器(ませいせっき)を使うようになりました。
 また土器(どき)も発明され、水を貯蔵でき、食物を煮ることができるようになりました。
 磨製石器や土器を使うようになったこの時代を新石器時代(しんせっきじだい)といいます。