中学1年 社会 歴史
鎌倉文化
【宗教】【文学】
戦乱や飢饉(作物がとれず人々が飢えに苦しむ状態)などの苦しい生活から新たな仏教の教えが広まりました。 新しい仏教の教えは庶民に伝わりやすいように、簡単でわかいやすく実行しやすい教えであったので、多くの人々の心をとらえました。
【浄土宗】
法然が開いた宗派です。 現在の世で一心に南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば、だれでも極楽浄土に生まれ変われるとした教え。 【浄土真宗】
法然の弟子の親鸞が開いた宗派です。 浄土宗の教えの一心に南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば、だれでも極楽浄土に生まれ変われるとした教えを、当時の民衆にとって取り入れやすい教えにつきつめました。 一向宗ともいいます。 【日蓮宗】
日蓮が開いた宗派です。 法華経のお題目である南無妙法蓮華経を唱えれば、人も国家も救われるとした教えです。 【時宗】
一遍智真が開いた宗派。 浄土宗の一派。南無阿弥陀仏を唱えることに神祇を組み合わせ踊念仏とした教えです。 盆踊りのもととなりました。一遍は教えを広めるため、諸国を遊行(巡ること)しました。 【臨済宗】
栄西が宋より伝えて開いた禅宗です。 禅宗は座禅によって自分の力で悟り(まよいがとけて真理を理解すること)を開こうとする教えです。 禅は6世紀にインドから中国へ始祖達磨(だるま)が伝え、臨済宗は達磨から11代目の臨済義玄が開いた禅宗の一派で、栄西が日本に伝えました。
- ※臨済宗と↓曹洞宗は同じ禅宗で、開祖の名前の覚え方としては、臨済宗(りんざいしゅう)=栄西(えいさい)、曹洞宗(そうとうしゅう)=道元(どうげん)です。
【曹洞宗】
道元が宋より伝えて開いた禅宗です。 臨済宗と同じく座禅によって自分の力で悟りを開こうとする教えで、ただひたすら座禅をすることに意義を見出す教えです。- 曹洞宗は達磨から11代目の洞山良介と弟子の曹山本寂が開いた禅宗の一派で、道元が日本に伝えました。
- 禅宗は武士の気風にあったため、幕府の保護を受け武士の間に特に広まりました。
- 「新古今和歌集」
- 後鳥羽上皇が中心になって編集した和歌集です。
- 藤原定家や西行、鴨長明の歌がのっています。
- 「方丈記」
- 著者は鴨長明。世のむなしさを記した随筆です。
- 随筆は心のおもむくにまかせて,なにくれとなく書かれた文章です。
- 「徒然草」
- 著者は吉田兼好。世のむなしさを記した随筆です。
- 「平家物語」
- 著者は「徒然草」に信濃前司行長と記されているが、真実かは不明。
- 平家の隆盛から源平の争乱、平家の滅亡を描いた軍記物です。
- 軍記物は当時の戦争や合戦を記した物語のことです。
- 琵琶法師によって各地に語り伝えられました。 (冒頭)
- 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色。盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる人も久しからず。只春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ。偏に風の前の塵に同じ。
【建物・彫刻】
- 「絵巻物」
- 絵巻物は絵と言葉が口語に書かれた巻物で、武士の存亡などを綴った絵巻物が多数描かれました。
- 【東大寺の再建】
- 東大寺は平氏に焼かれてしまい、鎌倉時代に民衆の寄付を集めて再建されました。
- 【東大寺 金剛力士像】
- 東大寺南大門には運慶の作品である金剛力士像が残っています。