中学1年 社会 歴史
文明の発生
約1万年前に氷河期が終わり食物になる実や動物が増えました。約5000年の時を経てアフリカやアジアの大きな河のほとりでは、土を焼くことによって固くなる性質を知り、土器を発明し食物を煮炊きできるようになり、また食糧を貯めることができるようになりました。
また、石を打ち欠いて、できた形を利用する打製石器から、石を磨(みが)いて使う目的に応じて、加工して利用する磨製石器を作るようになりました。
人々は狩猟や漁・果実の採集の生活から、農耕や牧畜(家畜を飼育すること)を行うようになり、食物を計画的に生産し、蓄えるようになりました。
食物が蓄えるようになると、それを奪う争いが増え、強い集団が弱い集団を従えて国ができました。
国とは、支配する者と支配される者ができ、支配する者が支配される者を動かして、その集団全体を動かしていく状態になったことをいいます。
争いで負けて捕虜になった人は奴隷にされました。
強い集団は税をとるようになり、戦いや祭り、かんがい工事(水路の工事)を指揮し、豊作を祈る祭りの指揮もしました。
強い集団の中から支配する者(王や貴族)が選ばれ、支配される者(農民や奴隷)を使って国を動かすようになりました。
王や貴族は神殿や宮殿を作らせ都市が生まれました。
紀元前3000年〜1500年頃には、道具は磨製石器から錫と銅を溶かして混ぜ合わせた青銅器が発明され、農具や武器・祭りに使われるようになって、農地の開拓(荒れ地を畑にすること)が早く行えるようになりました。
また文字も発明されました。
国・都市・道具(青銅器等)・文字がそろった文明の発展した集団が世界各地にでき始めます。
文明とは、個々の文化が集まって人々の生活が進歩して、国・都市・道具・文字がそろったことをいいます。
文化とは、個々の道具や家や人々の生活、思想、学問、芸術などのことです。
技術や道具などの発達によって、生活水準があがり世界各地で文明が発生します。
特に、世界の大河であるナイル川、チグリス・ユーフラテス川、インダス川、黄河では特に農耕・牧畜に適していたので発展しました。