フクロウ学園

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中学1年 社会 歴史

858年 摂関政治のはじまり 藤原良房が摂政になる

 藤原氏は他の貴族を退けながら、娘を天皇の后にして、次の子を天皇に立てる外戚関係を使って朝廷の高い地位を独占していきます。
清和天皇がわずかに9歳で即位したため、即位のはじめから天皇の外祖父で太政大臣であった藤原良房(藤原冬嗣の子)が実質的な摂政の任を果たします。
 9世紀後半には天皇が幼いときには摂政、成長すると天皇を補佐して政治の全てに関与する関白の位に一族をつけて政治の実権を握るようになりました。
このように天皇に代わり摂政・関白が政治を行うしくみを摂関政治といいます。
 外戚の地位をめぐって他氏排斥などが繰り返され、藤原道長・藤原頼通親子の11世紀初めが摂関政治の全盛期となりました。
 また藤原氏などの貴族は地方の地主や有力農民から贈り物をおくられて、直接多くの荘園(直接貴族や寺社が管理する私有地)をもつようになりました。
一方、地方の政治は国司や郡司に任されていたので、国司や郡司は税を勝手に上げたりして自分の収入を増やすことに励み地方の政治は乱れていきました。